理念に対する心得
あらゆる人に生きる夢と勇気と希望を提供する 「あらゆる人」の意味
自分たちのサービス利用者だけではなく、どんな人に対しても、今後、サービスを提供するとの強い意思表示です。
現在の福祉は、高齢者福祉や知的障害者福祉などのように、基本的には縦割りになっており、それぞれの専門家も無意識に境界線をひきがちです。しかし、福祉団体が本来、対象とすべきは、トータルのサービスでなければならないはずで、その線引きがどれほど有害であるか理解できると思います。福祉団体と名乗っているのに、いざ相談すると「解りません」では、存在意義が問われると思います。
また、これは他人事ではなく、自分の問題でもあるのです。病気や障害を自分に関係ないと言い切れる人は皆無です。今、世界的に分類されている病気や障害の対象人数を全部たすと、世界人口を大幅に超えるという統計もあります。障害の境界線もあいまいです。このことからも、自分のことと捉えるべきなのです。
「夢」とは何か
自分の輝かしい未来が描け、生きがいを追求でき、自分を奮い立たせることができ、人生の最後に生きていて良かったと思えることです。
「勇気」とは何か
困難に立ち向かう強い意志のことですが、外と内に向かう二つがあります。
外は、貧困、再建、いじめなどの外部環境に関係した事です。
内とは、自分の心の弱さに向かう勇気です。自分の生き方、考え方をかえることでもあります。
「希望」とは何か
未来への確かな確信のことです。希望の提供とは、理想を示すことではないので、現実サービスのことです。夢と勇気は、自らの心の持ち方に比重が置かれますが、希望の場合は、実際のサービスの質に比重が置かれます。